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『リスニング経済学』水野勝之,土居拓務,井草剛,五弦舎,再生時間2時間12分46秒(2020年4月28日)発刊

  • 執筆者の写真: 経済教育研究センター事務局
    経済教育研究センター事務局
  • 2020年4月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年11月29日

経済教育イノベーションの一環として「リスニング経済学」を発刊しました。

以下のURLから購入することができます。

マクロ経済学の基本を、聴いて勉強する教材として「リスニング経済学」を作りました。


audiobook.jpで配信しています。画像はなく、ラジオ講座のように聴いて勉強するものです。ドラマ仕立てとし、聴いている人が飽きない作りとしました。


本書は経済学の初学者を対象にしておりますが、大学生の経済学の復習にも活用できます。オンライン授業に活用できます。


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*本宣伝は、営業目的ではなく、経済教育の新しい形の紹介を目的としています。

内容

第1章_経済と経済の仕組み

経済学って何?/経済とは?/経済の良し悪しとは?/

国内総生産(GDP)と三面等価_1)国内総生産 2)三面等価 3)好況、不況、経済成長

第2章_需要と供給とは?

供給が需要を創り出す構造-市場経済-/需要が供給を創り出す経済-政府介入の経済-

第3章_経済の構造

総支出/消費の決定要因/消費税率の引き上げ/投資の決定要因/

政府支出/現代貨幣理論/円高と円安と輸出

第4章_政府の景気浮揚策

公共投資の大切さ/減税の大切さ/金融政策/為替政策/

金利政策/波及効果の大きさ/トランプ大統領/危うい世界経済の中で

参考

「リスニング経済学」を聴いた大学生の感想(明治大学商学部4年中村賢軌)2020.4.29

経済学には、馴染みのない用語や複雑な数式に満ちた難解な学問だというイメージがある。

然しこのリスニング経済学はその難解なイメージを打ち崩すことに見事に成功している。

その理由は3つある。

一つ目は、経済学を学び始めたばかりの、言うならば経済学について「素人」である北里と梅子という二人の学生を中心とした、会話形式で解説を行っていることである。二人の学生は「素人」であるからこそ、このテキストを使うであろう経済学を学び始めた人達の感覚や目線に寄り添った問題提起や躓きの代弁を可能としており、会話形式で解説を行うことにより、ややもすれば味気の無いものになりがちなテキストの持つ一般的なイメージから脱却し、いきいきとした印象を聞き手に与え、非常に取っつきやすいものとなっている。

二つ目は、難しい言葉を平易な言葉に言い換える、かみ砕いた説明が充実していることである。経済学には難解な用語がとても多い、三面等価と聞いても、何だそれは?となるのが一般的な感覚であろう。然しそういったものも身近なものを題材とした例え話や、所得とは儲けの事であるなどと、平易な言葉を用いた解説によって正確にかつわかりやすく聞き手に説明することを実現している。また、多くの概念が出てきたり、複雑な内容が長く続いたときには、それまでの流れを纏め、整理した解説が入るのも、聞き手の理解の助けとなっている。

三つめは、段階的に複雑な知識へとアクセスしていく、順序だった形式で解説が進んでいくことである。例えば、第一章で扱われるテーマの一つである「三面等価」は、「国内総生産」という概念を知っていないと理解するのは難しい。そのためこのテキストでは、「三面等価」というテーマの直前の項で「国内総生産」についての解説を行っている。こうした順序だった構成は、理解の大きな助けとなっている

またこのテキストの持つ特徴として、経済学の基礎的な部分だけでなく、増税やMMT、トランプ大統領の経済政策等の時事的な話題についても解説がなされている部分があげられる。こうした時事的な話題も含めた解説を行うことにより、経済学は生きた学問であるという事実を聞き手に印象付けることにも成功している。

以上のことから、このリスニング経済学というテキストは、経済学の初学者にうってつけのテキストであるだろう。

 
 

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